特集・コラム
~着物で京都の四季を感じよう!
京都の魅力の一つは京都の四季。京都らしい風景に、春の桜、夏の川床、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季折々の風情が加わることで、心に残る絶景となるでしょう。また、「祇園祭」「葵祭」「時代祭」という京都三大祭りをはじめ、さまざまな祭りや行事はそれに紐づいた京都の文化や歴史を垣間見るいい機会です。
あの花の季節だからこのお寺、この祭りがあるからこの神社、と京都の四季に合わせて有名どころを季節の着物をまとってピンポイントで巡ってみてはいかがでしょうか
◆京都の四季と着物の柄
紅葉の秋と京都
まず、紅葉真っ盛りな秋からご紹介していきます。
京都の秋はなんといっても紅葉ではないでしょうか。紅葉の名所が数多く存在し、ひときわ賑わいをみせる秋の京都。
紅や黄に色づいた木々と、歴史ある神社仏閣が織りなす景色は何度も見たくなる景色ですよね。
そんな京都の秋をさらに満喫するなら、「清水寺」や「永観堂」をはじめ、紅葉の名所で実施される期間限定の
「夜の特別拝観」や「夜間ライトアップ」。光に照らされ暗闇に浮かび上がる紅葉は、昼間とは違う神秘的な美しさで
心に響くことでしょう。その圧倒的な美しさは一見の価値あり間違いなしです。
また「東福寺」、「高台寺」、「南禅寺」、「貴船神社」、「嵐山」などなど他にもたくさんございますので、
是非秋は京都に足を運んでみて下さいね。
一方、京都の秋は紅葉だけではありません!京都の三大祭りの一つである時代祭が行われます。時代祭は、平安神宮の大祭です。毎年10月15日から10月22日まで行事がとり行われますが、その中でも10月22日に行われる時代行列は海外の方を含め、多くの観光客が訪れる大変人気の行事です。時代祭では、まさにその名の通り、時代絵巻となっており、明治維新から始まり、江戸時代、安土桃山時代、室町時代、吉野時代、鎌倉時代、藤原時代、還暦時代と時代をさかのぼって8つの時代を20の列、牛や馬を含む総勢2000名がそれぞれの時代の衣装に身をつつみ、京都御所から平安神宮まで京都市内をねり歩きます。
その行列の長さは約2㎞にもなり、行列が通過するのに約3時間を要します。
その様にはタイムスリップしたかのような錯覚を覚えることでしょう。
京都の秋は紅葉が赤く染まり、木の実が実る季節でもあります。そんな秋には夏とは打って変わった温かみのある色や柄の着物を選ぶとより季節感を楽しみながら着物を着ることができますよ!
他には紅葉、萩、撫子、山茶花などの柄もおすすめです。
雪化粧の冬と京都
京都の冬は底冷えでとても寒いですがこんな時期にしか見ることの出来ない景色もありますよね。身の引き締まるような冷えた空気をまとって気品と厳粛さを増す古都の風情や、雪化粧をまとった和の幻想的な世界。美しい姿に寒さも忘れてうっとりと浸ってしまいそう。そんな冬のおすすめスポットが金閣寺です。華やかな金色のお寺に真っ白な雪が積もる姿は、たくさんの人の心を惹き付ける美しさです。
絵葉書のようなその風景はまさに自然のフォトジェニック。最高の被写体を自分の手で写真に切り取りたくなりますね。
冬は草花などの自然の色が少なくなる時期なので、反対に寒さを感じさせない華やかな柄の着物が定番でおすすめです。メリハリの利いたコーデイネートが冬の景色のなかで美しく映えます。菊、南天、松竹梅などの柄がおすすめですよ。
桜の春と京都
春は桜の季節。京都ではいたるところに桜が植えられていて、お寺や神社と桜の風景は、春の京都の風物詩になっています。
京都の八重桜はお寺と重ねて見ることで、他の地域の桜より数段映えて見えます。特に八重桜のような華やな桜は、和の風情を存分に出しているお寺とすさまじいほどマッチします。秋の紅葉と並び、京都が最も美しくなる季節と言えるでしょう。
桜が散るころには京都三大祭りでも一番古く歴史のある葵祭がございます。葵祭は、上賀茂神社と下鴨神社の例祭で、毎年5月15日に行われます。正確には、前儀とよばれる行事が5月1日からとり行われ、そのハイライトが5月15日の「路頭の儀」で、
同日に行われる社頭の儀をもって終了となります。平安装束を身にまとった総勢500名を超えるきらびやかな行列が、
京都御所から、世界遺産でもある下鴨神社、上賀茂神社へと京都市中をねり歩く様子を是非一度ごらんになってみてはいかがでしょうか。
そんな春は桜や牡丹などの華やかな色合いの花柄が定番でおすすめです。着物に描かれている花の咲き具合と実際の開花状況に合わせて着ると、より一層季節に合わせて楽しく着こなすこと間違いなしです!
川床の夏と京都
京都の夏といえば近頃再び人気の鴨川や貴船の川床ですね。そして全国的に有名な祇園祭があります。
八坂神社で行われるこの祇園祭は、天神祭、神田祭(山王祭)と並ぶ日本三大祭として有名で、毎年数多くの観光客が訪れます。コンチキチン、コンチキチン。祇園囃子とともに7月の京都は祇園祭一色。祇園祭は千年以上の歴史を持ち、7月1日(吉符入)から31日(疫神社夏越祭)まで、一ヶ月にわたって多彩な祭事が行われる八坂神社の祭礼です。
なかでも17日(前祭)と24日(後祭)の山鉾巡行、そしてそれぞれの宵山には大勢の人々が訪れ、京のまちは賑わいます。
そんな京都の夏には涼しげのある花や草木の柄の着物が定番でおすすめです。色は寒色系の色やモノトーンを選ぶと凛とした着こなしを楽しむことができます。紫陽花や朝顔、竹、笹、柳などの柄がおすすめですよ。
◆季節を選ばない着物の柄
今回は京都の四季と着物の柄をテーマにしましたが、いかがでしたでしょうか。
他にも着物の柄はたくさんございますので少しご紹介しましょう!
おめでたい柄(吉祥文様)
菊の花模様
仏花のイメージをお持ちの方も多いと思いますが、菊の花は「不老長寿」の意味もあり、実はとっても縁起がいいお花です。日本の国花でもある菊の花。菊の花模様が咲き誇るお着物は、上品に着ていただけますよ。
手鞠
手鞠は小さい子供の遊び道具。少女らしさを感じさせる可愛らしさがありますね。若い女性の着る振袖にぴったりの柄です。また嫁ぐ娘に「鞠」を持たせると魔除けになるとも言われており、結納や結婚式にぜひ着ていただきたい柄です。
鶴
長寿の縁起物といえば「鶴」ですよね。さらに鶴はつがいを持つことでも有名で、一生夫婦で添い遂げると言われています。このことから、結婚式の花嫁衣裳にもよく使わています。もちろんご親族やゲストの方にもおすすめですよ。
振袖でも近年レトロがトレンドなので、その影響もあり鶴の模様は人気が復活してきております。
現代風に着こなしてみるのはいかがでしょうか。
伝統的で格の高い柄
有職文様
有職文様は平安時代、貴族の調度品や装束に用いられた文様ですので、礼盛装用の着物にも多く使われています。
代表的な物には、亀甲、鳳凰、七宝、鶴雲、立涌などがあります。
正倉院文様
正倉院文様は正倉院の御物に多く用いられる文様です
宝相華唐草(ほうそうげからくさ)、花喰鳥(はなくいどり)など空想的な動植物文様はとてもエキゾチックです。
その他には厄払いの柄として、亀甲・ウロコ柄・青海波などがあります。
着物の柄には季節にちなんだものや願いを込めたものなど様々ですが
大切なのはその時や気分に応じて楽しめる柄を選ぶことではないでしょうか?
今レンタル着物岡本ではリバティ柄やアニマル柄が大人気です。
是非、あなただけのオリジナルコーディネートで京都の四季を満喫して下さい。
京都の四季はどの季節にも違った魅力があるので必ず新しい発見まちがいなしです。
【この記事の著者】
レンタル着物岡本 八坂神社店
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