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特集・コラム
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嵐山周辺神社仏閣特集
嵐山
京都の西に位置する嵐山は、桂川沿いにそびえる嵐山、
そしてゆるやかな稜線をもつ小倉山、この二つの小高い山のふもとに広がる地域です。
嵐山のシンボル渡月橋と風光明媚な自然が生み出す景観は人々をひきつけます。
嵐山の魅力は桜や紅葉竹林にとどまらず、
神社仏閣などの歴史的建造物や仏像などの文化財も数多くいにしえの時を感じさせてくれます。
さらに歴史秘話や平安時代からの文学の世界へいざなってくれる場所でもあります。
必ず行きたい大寺院
天龍寺
「古都京都の文化財」として、ユネスコ世界遺産に登録されています。
京都電鉄嵐山駅のむかいにあり、メイン通りに面しています。
真っすぐ伸びた参道からは、嵐山が見え、さらに進むと楓の並木があり、
鮮やかな緑、紅葉を楽しめます。
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①曹源池庭園
初代住職の夢窓国師が、禅の教えを伝えるために作った庭です。
亀山の会山を借景にして、春の新緑が池を染め、秋には紅に萌える木々の葉が水面にただよい、
華麗な王朝の大和絵さながらの景観です。
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②方丈額縁構図
写真撮影は額縁構図が人気。
天龍寺はその代表的なスポットです。
方丈の奥にある窓を覗くと障子を使って風景を切り取った
「方丈額縁構図」により絵画のような一枚を楽しめます。
室町時代、夢窓国師の「怨視平等」の言葉に心を動かされ
足利尊氏によって対立していた後醍醐天皇の霊を弔うために創建されました。
後醍醐天皇の像は、多宝殿に安置されています。
大覚寺
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平安時代初期、嵯峨天皇が建立した離宮嵯峨院を寺院に改めた格式ある門跡寺院です。
空海が、嵯峨天皇との交流から五大明王を安置する御堂を建てたことが大覚寺の歴史の始まりです。
大覚寺の位置する地域は皇族や貴族に愛されるようになり、
「嵯峨野」と呼ばれるようになりました。JR嵯峨嵐山駅から20分程です。
五大明王やふすま絵紅丹図、紅白梅園も見逃せません。
三つの建物をつなぐ「対雨の廊下」から観月台へ、
観月台からは「大沢の池」が一面に広がります。
中国の洞庭湖になぞらえた日本最古の人工池です。
春は桜、秋は月、冬は雪と三拍子そろった名池です。
特に名月をめでる「観月の夕べ」は有名です。
池の周りに造られた堤により、背景に余計なものが見えない為、時代劇の聖地にもなっています。
嵯峨天皇が自生していた菊(嵯峨菊)を活けたことから、華道が生まれたことや舟を浮かべての観月や和歌を詠むといった平安時代からの文化を楽しみはぐくむ精神が脈々と受け継がれてきた歴史と文化と自然にあふれたお寺です。
清涼寺
渡月橋から真っすぐ北に遡り、左手に天龍寺を見て、
JR嵯峨野線を超え、しばらく行くと清凉寺の仁王門に至ります。
嵯峨天皇の第12皇子源融の別荘があったところ、嵯峨野のちょうど真ん中に位置し、
すくっと立つ仁王門の姿は嵯峨野の顔とも称されます。
源融といえば、源氏物語の光源氏のモデルとされ、
国宝の阿弥陀如来像は光源氏の写し顔と言われています。
境内には、狂言堂もあり、春と秋には嵯峨大念仏狂言が演じられます。
方丈前の庭は枯山水の平庭で小堀遠州作と伝えられています。
弁天堂の周りは池遊式庭園になっており、川中島の紅葉も美しく、
お庭も見どころです。
大人気の寺院
妙徳山 華厳寺 (鈴虫寺)
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妙徳山華厳寺(みょうとくざん けごんじ)は江戸時代中期の享保8年(1723)、華厳宗の再興のために鳳潭上人(ほうたんしょうにん)によって開かれ、現在は臨済宗に属する禅寺です。
本尊である大日如来のほかに地蔵菩薩も安置しており、
全国から地蔵信仰、入学・開運・良縁祈願の方々をはじめ、多くの方が祈願にこられるお寺です。
ちなみにこのお寺は、秋だけでなく四季を通じて鈴虫の音色を聞くことができる。
別名「鈴虫寺」の呼称の方が有名です。
次に境内で説法がきけます。特に法話は一日のうち10回開催されていて、いつ行ってもだいたい待ち時間なく聞く事が可能です。
お話は大変面白く、また現代の方にも分かりやすく仏の教えを説いてくれるので
あっという間におわってしまうと思いますよ!
説法・茶菓子付きを含めた拝観料で大人500円、子供300円は大変魅力的ではないですか?
京都はもとより日本のよい文化に触れつつ観光も出来てしまいます。
あともうひとつ珍しいのが、幸福地蔵様。
なんとこのお地蔵さまは草鞋を履いているので、
『ひとつだけ願いを叶えに来てくださる、お地蔵さん』でとても有名です。
お札は幸福地蔵様の化身、お地蔵様のお姿が入っておられますので、
是非参った後願いが叶うまで傍でお地蔵さまが来てくれるのを待ってみませんか?
食べ歩き観光名所からは若干の距離があるので、
タクシーで行かれるか、バスで行かれるとスムーズに目的地まで迎えます。
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紅葉、新緑、桜がきれいな寺院
宝厳院 天龍寺塔頭獅孔の庭が見どころ
宝筐院 隠れた紅葉の名所
二尊院 参道は「紅葉の馬場」と言われている
嵯峨弁天堂 紅葉の色合いが京都で一番鮮やか
文学にゆかりのある神社、寺院
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野宮神社 源氏物語 細雪
常寂光寺 小倉百人一首
落柿舎 俳句
祇王寺 平家物語
滝口寺 平家物語
芸の神様
車折神社
お盆の先祖供養
化野念仏寺
魔よけのお寺
愛宕念仏寺
十三参り
法倫寺
七五三、結婚式
お酒の神様
松尾大社
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大山咋神 (おおやまぐいのかみ)と中津島姫命(なかつしまひめのみこと)
※市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)の別名を2柱、主祭神として祀っている神社です。
この神社には特徴があって、秦氏による奉斎と酒神としての信仰を両立されています。
とくに酒神としての背景には、大社の社殿背後にある「亀の井(かめのい)」と称される
松尾山からの湧水の泉があり、その水を酒に混ぜると腐敗しないといい、
醸造家がこれを持ち帰って混ぜるという風習が現在も残っています。
酒の神として信仰されるのはこの亀の井に由来するもので、
その信仰により全国に創立された松尾神の分社は1,280社にも及ぶといわれています。
また「亀の井」の名称は、松尾大社の神使が亀であることに由来するとされていて、
社文書によれば、松尾神は大堰川を遡り丹波地方を開拓するにあたって急流では鯉に、
緩流では亀に乗ったといい、この伝承により鯉と亀が神使とされたとされているそうです。
主なお祭りはお酒に関するものが多く、
酒造りは「卯の日」にはじまり「酉の日」に完了するという習慣があり、
毎年11月の「上の卯の日」に醸造安全を祈願する「上卯祭」、
4月の「中の酉の日」には、醸造完了に感謝する「中酉祭」が行われるそうです。
また「上卯祭」には、全国から酒類・味噌・醤油・酢等の醸造関係者が参拝に訪れ、
お酒造りを始めるという慣わしになっています。
最後に嵐山近辺の氏神さまとしても有名です。
大きな神社ですので、茶房でお団子を食べたりもできますので、良ければ訪れてみませんか?
阪急嵐山駅より一駅でいけますよ♪
運が良ければ婚礼に出会えるかもしれませんよ(^^♪
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【この記事の著者】
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レンタル着物岡本 嵐山店
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